芝焼きをすることで、雑草対策や美しい芝生を維持するメリットがあるそうだ。
今回わたしは久しぶりに芝焼きをした。
実際にやってみた様子や感想などを記録しておこう。
▼4年前にBBQ用のガスバーナー(ボンベに直接つけるタイプ)で芝焼きをやっている。
芝焼きのタイミングは逃さない[2023/01/27]
天気予報をチェック[芝焼きに適した条件]
まず肝心なのはお天気。芝生が濡れていては燃えにくいので。
それと火を使うので、なるべく無風が望ましい。
とはいえ、そんな好都合な条件なんて、なかなか揃うものじゃない。とにかく強風だけは避けることにした。
丁度この日は朝から曇り。風はあるけど弱い感じ。しかも午後から雨・雪の予報。
絶対じゃないが、風が吹くのって、朝よりも午後の方が強い印象。午前中の芝焼きがベスト。
午後から雨か雪が降ることで火消しにもなりそう。中々いい条件が揃った。と、この時は思った。
火の燃え移り対策を先にする
次に大事なことしよう。1つは芝生に着火した火の延焼を防ぐこと。それと燃やしたくないものを守ること。
なので芝生に火をつける前に水をまくことにした。
水が凍る時期なので、ホースの中に水が無い様にしておくことだ。そして外の水道(水栓柱)の水が凍結しないようにコックを回して水を切っておこう。
ポイントは、これ以上、火のてを広げたくない地点に水をまく。
我が家の庭には、ヒメシャラや生垣やブルーベリーなどの木を植えている。なのでそれらを燃やさないために、木の根元に水をまくことにした。
しばらくの間、雨が降ってなかったり、空気がカラカラに乾燥した状態や、風がある日などの状況で芝生に火を着けると、あっという間に火は燃え広がっていくので注意した方がいい。
それは、人が走っても追いつけないスピード。でも芝生は短いので火はすぐに消える。
古いカセットガスボンベは使えるのか?試してみた
今回わたしは芝焼き用にガスバーナーを知り合いから借りた。
で、使用するカセットガスボンベは、約11年前の東日本大地震のときに買ったと記憶している。
ずっと階段下の空きスペースに作った納戸にしまってあって、ずっと気になっていた。
去年辺りからまた断捨離がマイブームになっていて、処分したかったので丁度いいタイミング。
外に放置してあって、錆びているわけでもなく、見た目は新品同様。知り合いから「使える」と聞いたので恐る恐る使うことにした。
実際にガスバーナーを使って思うこと
プライバシー保護のため、一部モザイクを使用。
今回、実際にガスバーナーで芝を焼いてみて思うこと。それは、思ったよりも燃えにくかったことだ。
考えられる理由は3つ。
- 芝生の長さが短い
- 夜露で草が湿り気味
- ほぼ無風
その中でも1番の要因は、芝生を短く刈り取っていたことだと思う。
わたしはガスバーナーでの芝焼きは10年くらい前までに2度ほどやった経験がある。
そのときは、芝に火を着けると、着けた火は、草の上の部分だけに火をつけながら、速い速度で燃え広がった。でも今回はそうではなかった。
でも芝生は長いよりも短く刈り取っておいた方がいいと個人的に思う。その理由は、
- 雑草のタネ対策
- コスパ
- サッチ除去
- 害虫駆除
- 燃えた灰の飛散防止
今回わたしが芝焼きをする最大の理由は、雑草のタネを燃やすこと。
雑草は生える前が肝心。芝用の除草剤でも、雑草の芽が出る前の2月下旬〜の薬剤散布を推奨している。
実際にガスバーナーを使ったことがある人ならわかることだが、芝草を根元まで完全に燃やすためには、火を向けたその部分をある程度の時間をかける必要がある。
芝草が真っ黒な灰になるためには、一体、カセットガスボンベが何本、必要なのだろう。数量には限りがある。
何年も芝焼きをしてないこともあり、芝生の根元にはたっぷりサッチ(刈り取った芝草)が溜まっている。
これがあると芝生の成長によろしくないし、成長した青い芝よりも、白髪の様な白っぽい色の芝庭になってしまう。夏でも冬の様な高麗芝。我が家がこの状態。
これは芝焼きをやってみて感じたことだけど、丈が長い草が燃えると、風に吹かれてふわふわと舞い、服や髪の毛についてしまった。
場合によっては飛ばされた灰が、ご近所さんの洗濯物を汚す可能性もあり得る。
なので、これが芝生が短いことのメリットかな。
ガスが出にくくなったらふると復活する
ガズの残量が減ってくると火の出が悪くなる。
そんなときは、ガスバーナーを上下に振ってみると、火の勢いが復活する。わたしの場合はそうだった。
カセットガスボンベ1本が使える時間とは?
ガスバーナーに使用したカセットガスボンベ1本使い切る時間を、スマホの時計アプリで測定してみた。
ガスの噴射設定にもよるけど、わたしの使用条件においては27分程度となった。
ちなみにガスの噴射出力は全開ではない。
この計算と芝焼き範囲を考えると3本で足りるのか?微妙。
だが他にも使ってあるものがあったことを思い出した!
「雨水が溜まる場所」を重点的に燃やす
我が家の場合、決まって雑草が生えやすい場所がある。そこは、犬走りと芝生との境目。
おそらく雨に流されたタネがこの場所に溜まってしまうのだろう。
丁度、雨どいがある場所に多く生えている。屋根や犬走りに落ちたタネが、雨で流されて辿り着いたんだと思う。
わかりにくいと思うけど、画像右隅の方が犬走り。ピンポイントでじっくりガスバーナーを当て芝生は真っ黒。
ランナーを燃やせ!花壇に侵入した芝生は諦め
わたしはレンガを使って芝生を間仕切りしている。画像は、レンガの内側に芝生が入り込んでしまった部分の様子。
これは地面の中から入り込んだのではなく、「ランナー」と言われる茎の様なものが、地面をつたって乗り越えてきたことによるものだ。同じレンガの場所では芝生の侵入はないので。
こうなったら除草剤しかないので、後で芝をやっつけることにしよう。
犬走りと芝の境目も、毎年じわじわとランナーが伸びて芝生の領地が広がってしまったので燃やしている。
カセットボンベのガスは残さない
わたしは芝焼きで使うカセットガスの量がどのくらい残るのか?分からなかったこともあり、家の前庭を優先的に芝焼きをして、裏庭の一部を焼かないで置いた。
ところが思ったよりもガスが余ったので芝焼きしなかった部分をやった。
全部の箇所をちゃんとバーナーで炙ったけど、灰になった部分と、そうでない部分になっている。その違いは芝の長さ。
芝焼きの後処理
芝焼きが終わったら芝生に水を散布しよう。もしかしたら火種がくすぶっている可能性もある。
わたしは巻き取りホースで水をまいた。
巻き取りホースにこびりついた芝生の灰をどうしようか悩んだ。
結局、ホースを数回、巻き取るごとに、ジョーロで水をかけることを繰り返しながら灰を洗い流した。
水まきのときに履いた長靴が灰で真っ黒になったのでそれも洗い流した。特に靴の裏に炭が多くついているので、玄関に入る前に洗い流そう。
カセットガスボンベの処分
ガスバーナーから火が出なくなっても、まだガスは残されている。
なので、カセットガスボンベをもう一度ガスバーナーに取り付けて火を着けずにガスを噴射。シーーっという音が出なくなるまでガス抜きをした。
そしてカセットガスボンベをゴミの日に出す場合は、缶に穴を開けて出すことが決まりになっている。
ゴミ出しの当日になって、慌てない様に缶に穴を開けて置くといい。
わたしは専用の道具がないのでハンマーの釘抜きを使ってボンベを引っ叩いた。
ちなみにわたしの街での缶の捨て方は「収集員の方が確認できるような穴を開ける」決まりになっている。
そして芝焼きの煙で服が燻(いぶ)されて匂ったので、最後にジャンパーを消臭スプレーでシュッシュした。
今回の芝焼きの反省点
芝生が乾燥しているに尽きる
今回、芝焼きをやってみて感じたことは、いままでで一番、芝生が燃えなかったことだ。
画像を見ての通り、芝生の上の部分は燃えているけど、下の方は燃えてない。
いままでわたしは2回とも夕暮れ時に芝焼きをやっていた。理由は、夜になって辺りが暗くなれば、火種を目で確認できるから。芝生は本当によく燃え広がった。
でも今回は、風も無く、天候も悪くない。借りたガスバーナーも早く返したいと考えて、朝の8時から芝焼きをやっている。
冬晴れが続く日の昼過ぎの乾き切った芝草とはちがってこの日は曇りだった。霜はおりてなかったが、湿度が高く、芝生は多少湿り気味。
なので芝焼きする場合、芝生ができるだけ乾燥しきった状態が望ましいかな。
芝生の長さが短すぎたかな?
上の画像は同じ場所のビフォーアフター。
芝草はあまり燃えてない様に見えるけど、けっこう時間をかけて丁寧に燃やしたつもり。
とはいえカセットガスの残量も心配だったので、それなりではあるが・・
繰り返すが芝生が短すぎて燃えにくかったんだと思う。
そうはいっても、火炎放射の熱は地面に届いているはずだ。害虫や雑草のタネや雑菌などに届いてくれるといいなぁ
おわりに
今回わたしが芝焼きをした最大の理由は雑草対策だ。でも後押しとなったきっかけは、最近、過去に撮影した家族と庭の画像を見たからでもある。
新築当時、子供たちが小さかった頃。芝生を植えた当時の青々とした画像を見たことは大きい。
わたしは去年から「管理が楽な庭造り」をモットーに地味に動いている。
そうは言ってもどうせなら、美しい芝生が生える庭にしたいものだ。
もっと探してみる